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初めてのネットショップはBASEとLINEで

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阪下 大

阪下大

Success Storyでは、主に奈良県内の小規模事業者が、地域活性化に資する事業活動に取り組もうとしたときに、参考となるマーケティング展開や販売促進ツール活用の事例を紹介します。事例は奈良県内外にこだわらず、事業者の方々が「面白くて、参考になる。明日から自分でも挑戦してみたい」と思っていただけるようなものをとりあげていきます。

第1弾は、小麦粉・卵・乳製品不使用「米粉のフィナンシェ」のネットショップ運営におけるBASE とLINEの活用事例です。 あるようでなかなかない、身体に優しいお菓子をつくられたオーナー・パティシエの阪下 大(さかした だい)さんは、会社を早期退職したばかり、娘思いのお父さんでした。

CONTENTS

テーブルにディスプレイされた商品

アレルギーのある子供とも一緒に美味しく食べられるものをつくりたい

──

まず、2525sweetsを始められたきっかけはなんだのでしょうか。

2020年に広告会社の電通を早期退職しましたが、退職後に「食にかかわることを始めたい」というのは、なんとなく決めていました。会社員時代に、営業として食品系のクライアントを複数社担当していましたが、自分で調理した食べ物を販売した経験などがあったわけではなかったので、会社を辞めた1年目は完全にインプットにあてようと、とにかくいろいろと行動しました。料理をABCクッキングに習いに行ったり、食物アレルギー関連の情報を集めたりしていました。食の世界において興味のあることを片っ端から勉強していく中で、「アレルギーのある人でもおいしく食べられるケーキを作ろう」という結論に達し2525sweetsを立ち上げました。

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娘さんが食物アレルギーだったとうかがいました。

うちの娘が小麦・卵・乳のアレルギーで、小さかった頃、アレルギー対応のお店に行ったことがありました。そういうお店って、「とりあえず食べられればいい」っていう感じで美味しくないんですよ。オムライスを注文したら、薄黄色いクレープみたいなものでご飯を巻いてあるのですが、やっぱり美味しくなくて。オムライスを嫌いになってしまってかわいそうだった。「これって、作る側の自己満足になってないか」という疑問がありました。ただ、確かに自分で作ってみると、なかなか美味しいものは作れないものです。「アレルギーがない方が食べても、違和感なく美味しく食べられるもの」という前提条件があって、どちらかといえば消去法で今のフィナンシェにはたどりついています。

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そんな子供さんとの体験があったのですね。サラリーマンからオーナー・パティシエとしてお菓子屋さんを始めるまでには、慣れないご苦労もあったのではないですか。

アレルギー食物を使わないケーキのレシピも難航しましたが、前提として「お菓子を作って売る」ためには保健所で営業許可申請が必要になります。菓子製造販売の認可を得たキッチンで作ったものしか販売はできないので、「どこでつくるか」が大きな問題でした。

まずは講習会を受け、食品衛生責任者の資格をとって、既に営業許可を取得しているシェアキッチンを訪ねたのですが、シェアキッチンでは、私が小麦・卵・乳を使わないお菓子を作っても、どうしても他の方と同じキッチンを使っている以上、そのお菓子にアレルゲンが混入してしまうリスクを避けられません。2021年の年末、家のすぐ近所で、過去に飲食用に貸し出していたことがある物件が見つかりました。年が明けて契約、菓子製造販売ができるようリフォーム、保健所の現場立ち合いチェックも無事クリアして、晴れて菓子工房が完成しました。

テーブルにディスプレイされた商品

ネットショップ開店は商品が売れるまで1円もかからないBASEで

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いよいよお菓子屋さんの開店ですね。

はい。いきなり実店舗を構えることは難しいので、まずはお菓子を作ってマルシェやネットで売るところから始めようと考えていました。お店の名前は、アレルギーがある人もない人も、「みんな一緒に楽しく美味しいおやつの時間を過ごしてもらいたい」と「2525sweets」に決めていました。ネットショップは2022年4月にオープンしました。

──

ネットショップの作成サービスとしてBASEを選ばれたのですね。

はい。他にもネットショップのプラットフォームを提供しているShopifyなども検討したのですが、月額の利用料が無料で、商品が売れるまで1円もかからないプランがあったのが決め手でした。

BASEプラン

引用元:BASEウェブサイト(以下、BASE等のアプリに関する仕様は取材時の2022年12月時点のもの)

ショップをオープンしての当初は、ショップのウェブサイト制作にBASEの無料のテンプレートを使っていたのですが、最初に知り合いが購入してくれた後に、売上がどんどん落ちていってしまいました。そのときのテンプレートだとあまりにものせられる情報が少なく、特にアレルギー対応をうたっているのに、全く知らない方からしたら、情報の少ないサイトで買い物するわけがないんですよね。そこで、有料のテンプレートを約1万円で購入して、写真も撮り直して、2ヶ月ですぐリニューアルしました。写真撮影もオンラインのセミナーを受けたりいろいろ工夫して、その切り替えが一番大変だったかもしれません。

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ネットショップを立ち上げても、なかなか認知を上げるのは大変だったのではないですか。

世の中でグルテンフリーやビーガンなどの言葉が話題になり、関連のスイーツが流行っているわりには、あまり大手は参入していません。また地方になればなるほど、そういった商品を販売している実店舗も少ないのが現状です。そういった食べ物に対する意識の高い方が、美味しいものを求めてネット上を探してくれるので、うちのような個人でやっているお店も見つけてくれるんです。

その検索の助けになればと、Googleのキーワード広告も購入しています。検索のキーワードで例えば「グルテンフリー」単体だと金額が高いので「グルテンフリー フィナンシェ」とか「グルテンフリー 米粉のお菓子」というようにセットで買うようにしています。いろいろ試行錯誤した結果、今は1日100円程度の広告費でもかなり広告表示はされます。

お客さまとLINEでつながってコミュニケーション

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お客さまとのやりとりにはLINEを使われているのですね。

はい。BASEの拡張機能のひとつで、「LINE公式アカウント」(企業等が利用できるLINEのビジネスアカウント)と連携できる「おみせコネクト」を利用しています。

おみせコネクト説明図

「おみせコネクト」のよいところは、BASEの自分のネットショップのホームページに、ポップアップで、LINEの「友だち追加」=ネットショップのLINE公式アカウントに登録を促す表示を出すことができるところです。

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LINE公式アカウントを持っていなくても「おみせコネクト」が使えるのですか?

はい。「おみせコネクト」を設定する途中で、LINE公式アカウントを登録できます。ITリテラシーがそれほど高くない自分でも設定は結構簡単にできました。「LINE登録してくれたらクーポンプレゼント」などの企画を組み合わせることができて、非常に使い勝手がいいです。 一度、LINE登録してもらえると、ブロックされない限り、LINEのメッセージの通知をスマホの画面にポンって出せるところも魅力です。お客さまのメールアドレスにメールマガジンを送るよりも、今のところ見ていただけていますし、ネガティブな印象も少ないように思います。

「おみせコネクト」の「フリープラン」と「LINE公式アカウント」の「フリープラン」を組み合わせることで、一定数のLINE友だち数やメッセージ数までは、無料でメッセージを送ることができます。今は無料で収まる範囲内で運用しています。

ポップアップ表示

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BASEも売れるまでは利用料無料、LINE公式アカウントの運用も無料というのは、お店の立ち上げ時には力になりますね。LINEでせっかく「友だち」になっても、ブロックされてしまうと残念ですが、ブロックされたことはわかるのですか。

これが全部数字で出ます。ブロック率やLINEでメッセージを送った場合にそのメッセージから購入してくれた購入者数や金額までわかります。それで、今のところブロックされた人は、まだ5、6人ぐらいです。

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ブロックされないように、あまりしつこくLINEメッセージを送らないようにしていたりもするのでしょうか。

そこは今も運用しながら探っています。LINEを始めた頃に、月3回とか2回だとブロックされなかったのですが、一度1週間に2回送ったときに、いきなり3人落ちたんですよ。それで「週2はいやなんだな」と思ってそこからは週1ぐらいで送っています。あとは頻度もありますが、内容にもよります。販売スケジュールの話しか送らなかったときにはブロックされました。「新商品発売」とか「クーポンあります」とか、メッセージに付加価値が必要なんだと思います。毎週、販売スケジュール送っても「毎週は買わないよ」と思われるだろうし。今は新商品情報などを中心に月3回程度送っています。

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他にはインスタグラムもやられていますね。

はい。インスタのハッシュタグをたどってきてくれるお客さまも結構多いので、インスタの広告もやっています。インスタは、フォロワー数を増やすことが目的ではなくて、商品の特性を伝えることや、DMを通じてのコミュニケーションを重視しています。熱心なお客さまはDMで「もう少し商品のことを教えてください」と問い合わせていらっしゃったりされます。
以前、そういったお客さまがフィナンシェ3個入りのお試しセットを買ってくれた後に「子供が美味しそうに食べたので」とたくさん個数の入っているセットを買ってくれたときはうれしかったですね。お客さまがご自身のインスタで「こんな美味しいお菓子がありました」ってアップしてくれることもあります。

商品

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滑り出し順調のようで、なによりです。この先、どのようにビジネスを広げていこうと考えていますか。

今、実店舗のカフェの店頭で、委託販売を行っています。これは売上数量を増やしたいというより、お客さまの感想をリアルで聞きたかったので始めました。店頭に同じ種類のものばかり出したときと、違う種類のものを組み合わせたときの売れ方の違いなど、ネット販売する上でも参考になります。さらにネットの販路も、あるネットワークのグルメサイトの立ち上げ時のお店に選んでいただいたこともあり、徐々に拡大していく予定です。
ただ、生産数量を増やすことについて、作る方はあまり他の人には任せたくないんです。今はパッケージの包装でリボンを結ぶところまで全部自分でやっています。キッチンに小麦粉や卵を持ち込まないように、着替えてから入るなどとても意識しているのですが、人を増やす場合にはどのように対策するか考えていかなければなりません。

これからも地味に謙虚に心を込めて頑張っていきますので、2525sweetsをどうぞよろしくお願いします。

阪下大

阪下 大

525sweets(ニコニコスイーツ)オーナー・パティシエ。
広告会社のADK、電通で食品系クライアントを担当。2020年に会社を退職後、2022年4月に2525sweetsのネットショップをオープン。
愛知県名古屋市在住。東海学園大学 非常勤講師。
趣味は犬の散歩と子供と遊ぶこと(公園では滑り台が好き)。

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