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みんなが幸せになれる最先端デジタル田園都市に

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八木下 重義

八木下 重義

毎日の生活から、育児、教育、医療、介護と人生のあらゆる局面でデジタル技術の活用が求められています。ただ、導入には技術的なハードルや費用面の問題もあり、デジタルの恩恵を受けるにもさまざまな条件が求められるのも事実。そんな中、奈良県宇陀市をはじめとした地方自治体で、地方自治体の財政的負担を最小限に抑えつつ自治体独自のデジタルプロジェクトを進める株式会社GMTSの八木下 重義(やぎした しげよし)代表に、宇陀市の未来にかける熱い思いをうかがいました。(以下、プロジェクトの状況や制度等は、取材時の2022年12月時点のものです。)

CONTENTS

写真提供:レッドホースコーポレーション(株)

宇陀市 「最先端デジタルプロジェクト」

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まず、現在「ふるさと納税クラウドファンディング」実施中の、宇陀市の2つの「最先端デジタルプロジェクト」についてお聞かせください。

ひとつは「子供たちが最先端デジタルに触れる」体験、もうひとつは「5m歩く様子を撮影するだけでAI健康チェックができる」体験を提供するものです。

宇陀市のふるさと納税クラウドファンディングプロジェクト①

最先端デジタルに触れるイベントを開催

クラウドファンディングを通じた寄付金を活用し、宇陀市内の小学生から高校生およびクラウドファンディングに5万円以上の寄付をした個人の子供を対象に、VR・ドローン・プログラミングなどの最先端デジタルに触れる体験イベントを開催する。子供たちにデジタル教育への興味を醸成し、将来的な宇陀市への常設のデジタル教育施設の施設誘致につなげる。

写真提供:レッドホースコーポレーション(株)

宇陀市のふるさと納税クラウドファンディングプロジェクト②

AI健康チェックと「笑い」でストレス解消・健康増進

慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業が開発した「歩行を動画撮影するだけでAIが自動的に歩行機能を解析する」システムを用いて、健康状態をチェック。その結果をオンラインで理学療法士や作業療法士が個人に合わせたアドバイスを行うことで健康寿命の延伸に寄与する体験イベントを実施。同時期に、ストレス軽減に効果のある「笑い」を、宇陀市内の「大宇陀温泉あきのつゆ」(予定)において、吉本興業所属奈良県住みます芸人「十手リンジン」がトークショーで提供。

写真引用:クラウドファンディングサイト

ふるさと納税を活用したクラウドファンディングについて

自治体が解決したい課題を具体的にプロジェクト化し、プロジェクトの趣旨に共感した個人や企業から、ふるさと納税制度を通じて、資金を募る仕組み。目標金額や達成状況は、ふるさと納税事業者のウェブサイト上で明示されることから、寄付者は地域の課題に一歩踏み込んで関わりあうことができる。自治体側では、この仕組みを利用することで地域の課題を広く告知することができ、地元の名産品をお礼の品として提供することができることから、寄付を呼びかけやすいメリットがある。

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そもそもなぜ宇陀市でこれらのプロジェクトが実現することになったのでしょうか。

宇陀市の金剛一智市長が非常にフットワーク軽く、強いリーダーシップを発揮していただいたことが大きいです。
私の娘がカナダのバンクーバーに留学した後、現地で日本食輸入にかかわる仕事をしています。日本酒も扱っているのですが、その中に宇陀市で300年の歴史を持つ久保本家酒造のお酒がありました。同社の久保順平社長と懇親を深める中で、会社でBS番組の取材を宇陀市で行った際に、久保社長が宇陀市長に声をかけてくださったところ、快く出演していただき、そこから新規のプロジェクトが立ち上がりました。

写真引用:久保本家酒造 Facebook

子供たちへのデジタル教育のために

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デジタル関連のプロジェクトは費用がかなりかかる印象があります。

当社では「デジタル田園都市国家構想交付金」の活用を自治体に勧めています。交付金申請をサポートさせていただき採択が決まった上で、自治体として負担する費用については、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを実施することで、全国の個人や企業から広く寄付を集め、結果的に自治体の財政的負担がないかたちを見込みます。

(参考)

「デジタル田園都市国家構想推進交付金」
地方創生テレワークタイプ(標準タイプ)地方負担の扱いについて

出典:

内閣府地方創生推進室
内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局令和3年度補正予算
「デジタル田園都市国家構想推進交付金 地方創生テレワークタイプ」制度概要
(2022.1.7付資料からのグラフに一部追記)

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「子供たちへのデジタル教育」というテーマも新鮮です。

日本最大級のデジタル教育施設であるREDEEの出張イベントを春に予定しています。
2020年3月に大阪府吹田市のEXPOCITYにオープンしたREDEEでは、レゴブロックを活用したプログラミング体験やVR体験、ドローン操縦体験などを通じて、遊びながらデジタル技術を学ぶことができます(記事冒頭写真はREDEE施設内イメージ)。校外学習や修学旅行先としても1年以上先まで予約が埋まるなど大変人気です。
今回は宇陀市への出張イベントというかたちですが、将来的には常設の施設誘致を図りたいと考えています。そうなれば、宇陀市には、女人高野と名高い室生寺や日本サッカーのシンボルの八咫烏(やたがらす)の由来となった八咫烏神社もありますし、デジタル学習と一緒に、日本の歴史や文化も学べる素晴らしい修学旅行コースになります。

室生寺五重塔

宇陀市の住民も観光客もみんなが楽しめるプロジェクトに

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もう一方の「AI健康チェック」のプロジェクトは、健康に不安がある年配の方向けでしょうか。

もちろん「健康寿命の延伸」が大きな目的ですが、実は30代、40代の方々もこの「AI健康チェック」を受けることで、歩行機能を支える身体の各筋肉の状態などが把握でき、ご自身の健康について見直すきっかけとなります。
また逆に、ご高齢の方も、先ほどの「最先端のデジタルに触れる」経験、例えば臨場感のあるカーレースのゲームをすることで脳や身体が活性化するので、施設ができれば、宇陀市にお住まいのあらゆる世代の方も、観光客の方も楽しめるものになるはずです。

写真出典:

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「宇陀市」×「最先端デジタル」の未来は明るいですね。

今回、選んだテーマの「子供の教育」「健康の維持」は、移住の意向を持つ方々が検討時に重視する項目であることが調査からも明らかになっています。これらの課題に対して、今までの自治体からの住民サポートに加えて、最先端デジタルを切り口に新しくプロジェクトとして立ち上げる取り組みは、宇陀市への移住の呼びかけにもプラスとなります。宇陀市は、金剛市長のリーダーシップのもと、他にもメタバースで移住イベントを行うなど、先進的な取り組みをしています。今後も継続して支援をしていく所存です。

2022.11.30実施 宇陀市「最先端デジタルプロジェクト」記者発表会より
左からタレントの宮内桃子、十手リンジン エナジー西手、金剛宇陀市長、十手リンジン 十田卓(敬称略)
写真出典:

八木下重義

八木下 重義(やぎした しげよし)

株式会社GMTS代表取締役。
日本テレビの番組制作プロデューサー、映画音楽プロデューサーを経て独立後、Diners Club Premium Card、野村不動産「PROUD」、HERMES銀座PJ等の新規事業を事業統括として成功させる。 AI開発企業の「デジタルネイティブ・テクノロジー株式会社」の代表を務める他、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)のPJを担当する慶応大学医学部発のベンチャー企業「INTEP」等複数の企業に出資。医療ビッグデータのAI解析をはじめ、数多くの企業の AI開発やDXを担当。 2022年6月より現職。

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